京都のこと追加。

楽美術館にて、楽焼の歴史を見て来ました。

「手のひらの中の宇宙」とHPには書いてありましたが、まさにその素晴らしさが理解できた展示会でした。

楽美術館ホームページ

もともと、お濃茶というより形式ばったお席では楽茶碗を使うことになっているのですが、「楽茶碗」ってどこがすごいの??と正直よく分かりませんでした。確かにすごそうだけど、ただ黒いだけのお茶碗(赤楽といううすい赤茶のものもありますが)なのに・・などと(笑)。きれいな模様の付いてる方が好き!なんて思っていましたが。
でも楽茶碗のすごいところは、
なんといっても、その生き物のような柔らかさと、手へのなじみ具合なんです。
というのも、楽焼はろくろを使わず、土を手で包み込むようにして形を作るのです。だから温かみのある、数学的な曲線でない、人間的な曲線ができるわけです。
今回の展示ではその辺のあたりの説明が詳しくされていて、友達と共に感動!さらにすごいのは、楽焼のための土は、何十年も後まで寝かせておいてから使用するのです。つまり自分の孫のために土を探しに行き、自分の祖父の残した土で茶碗を作るのです。これには頭が下がりました。

というわけで、楽焼のすごさに感動し、こんなうんちくを覚えてきたわけですが、後で見たら、「今回の解説は小中学生用にかかれています」との注意書きが!!!でもわかりやすかったです(笑)。

なんと、この美術館では、本物の楽焼でお茶をいただける会もあるらしく。ぜひ行ってみたい!